「宝塔」第228号
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笑(わら)う門(かど)には福(ふく)来(きた)る

 正月は笑うことから始めましょう。正月から怒っていたら良い年にはなりません。昔から笑う門には福の神が舞い込むと言いますが、ときどき町を歩いてみても笑い声を聞くことが余りありません。笑う事がないのでしょうか。笑いを忘れかけた街角、そして商店街、また各家庭でも笑いが極少なくなってきました。

 いつも笑っている人は健康なんです。心に不平不満があったら笑うに笑えない。まずみんなが笑顔になることは人生の華(はな)と言いますから。

楽しいときは笑うことができる

 いつも笑い声が満ち、和気あいあいとした家には自然と幸福が訪れてくる。

 今年こそ新春に初めて笑う、笑初(わらいぞめ)から出発して笑顔の一年間でありますように祈りたいと思います。笑いを含んだ顔・人付き合いの良い愛想の良い人は、みなさんから好かれて人生も楽しそうに見えます。

 特に赤ん坊の笑顔はお母さんは勿論のこと、見る人全てを微笑まさせてもらえます。

 笑い栄(さか)ゆという言葉があります。笑っている人は自然に栄えていくのです。笑っている人は自然に栄えていくのです。喜んで口を開き笑う。にっこり笑う。笑い声がたえない家庭、満面笑みをたたえて暮らせたらいいですな。不景気もみなさんの笑顔で笑い飛ばすとよろしいですな。貧乏神も飛んでいけと。

 ニコニコと笑っている顔は実に良いものです。仏教で和顔愛語(わげんあいご)、笑顔の施し、言葉の施しと教えられます。

 私も他人に対して常に素晴らしい笑顔の施しを心がけたいと思います。ムーっと嫌な顔をしている時は罪を造ることになるようです。

 笑うには、エ、へ、へ。ワッハ、ハ。ウッ、フ、フ。ホッ、ホ、ホ。大笑いするときは、アッ、ハ、ハ、ハ。

笑うという字が出来た時の話

 今でいうところの文字作成委員会において、議長が言いました。

 「次ぎに笑うという字を作りたいのですが、どんな文字にしたら適当でしょうか」

 各委員がいろいろと発言いたしましたが、どうしても良い案がないのです。みなさんが席を立って庭の方を見ていますと、お隣の藪(やぶ)からこそこそと音をたてながら犬が出て来たのです。その犬が頭に竹の皮をかぶっていたのです。その姿を見て皆さんが「ド−ッ」と笑ったのです。よほど面白(おもしろ)かったのでしょう。そうだこれを文字にしよう。犬が竹の皮をかぶって藪から出て来た。実におもしろい。竹かんむりに犬にしようということになって委員全員が賛成した。その後いろいろなことがあって現在の字となったのです。

 松原英多先生(おもいっきりテレビに出演で有名な医学博士、日本東洋医学会専門医)の免疫力アップと笑いの関係についての興味深いお話がございます。

 患者さんをある寄席に連れて行き、大笑いした前と後で採血すると免疫力が明らかに上昇していることが認められたのです。それに大笑いの真似(まね)をするだけでも免疫力が高まったのです。ですからおかしくなくても、ニセの笑いでも免疫力がアップするのです。

 鏡(かがみ)の前で笑顔をつくってみると笑った顔は「エ」を発音したときの顔で「エ、エ、エ」と何度も繰り返し、5分から10分ぐらい続けていると脳内の温度が上昇する。脳内の温度が上がれば脳細胞の働きが活性化する。免疫機能に対する脳の指令がスムーズに行われ、免疫力のアップ回復を早めることになるのです。

 怒った顔というのは「ウ」を発音したときと同じ顔で脳内温度が下がることがわかりました。

 喜んだり、大笑いしたりの「笑い」は免疫力を増し、つくり笑い、お愛想笑い、さらに「エ」というつくった笑顔でも脳内温度を上げる効果が得られます。毎日の生活に取り入れると大いに健康維持に役立つとのこと。

 免疫の働きは二段になっています。一段目の免疫は、白血球の中の顆粒球(かりゅうきゅう)とマクロアア−ジで、体内を常にグルグル回っており、ウイルスなどの敵を見つけて直ぐに闘いやっつけます。でも相手が強い場合は止められなくなります。すると第二段階の出動です。それが白血球の中のリンパ球、またはリンパ球の仲間のNK細胞という免疫です。これがじっくり構えて時間をかけて闘うのです。NK細胞の活性を高め、免疫力を上げることが必要なのです。だから笑うことが良いことなのです。免疫指数も高い状態に維持できることは自(おの)ずと健康につながるのです。よく笑う人を見ていると健康な人が多いようです。その人でも健康を害すると笑わなくなってしまいます。

ニコニコの人は体もすこやかで お家さかえて家庭円満

 どんなに笑うことが良いことと申しましても、悪いこともございます。人をあざけり笑う、笑いものにする、冷笑する、もの笑いの種にする、などは慎まなくてはなりません。

笑える環境づくり

  • 自分自身が今とても重い病気だったら笑えないのです。病院に見舞いに参りましても患者さんは笑えない人が多いと思います。笑える人は軽い病人です。
  • 不幸なことがあったら笑えないのは当たり前のことです。そのなかでも葬儀に参列したときには笑えない。
  • 今の世の中のように不景気になりますと、笑いから遠ざかると申しますが本当のことです。
  • 働こうと思っても失業したら笑えない。
  • 交通事故にあったら笑えない。
  • 災難にあったら笑えない。
  • 家庭不和だったら笑えない。
  • ストレスが溜まってきたら笑えない。

 そうしますと人間は笑える時と笑えない時があるのです。笑える時は大いに笑って頂くとして、笑えない時は前に述べました通り、ニセの笑いでも効力があるのですから無理して笑って頂くのも一つの方法でございます。また、未来に明日に向けて希望を持ち続けて頂くことです。夜明けのない夜は無いと申しますから、長い長いトンネルもやがては抜ける時が来るのです。出口の明るさが見えてくるのです。自分も苦しいが人も苦しい。こんな時、お互いに助け励まし合う心を持って力を合わせる。人の為に尽くそうとする、人を助ける心を持つ、そうすれば笑える時が来るのです。希望を持ちましょう。

家庭の崩壊という現象の中で

 親と子の不和、嫁と姑、兄弟姉妹のみずくさい争い、近隣社会の不和だらけ、毒入り事件の真似事、暗いニュースの多いなかで、明るい笑顔を取り戻すことがどんなに大切なことか。

腹(はら)立(た)つな 不平不満は身の毒よ ニコニコ暮らせ その日その日を

 常に笑える気持ちを保つには、やはり心の安定、波風の立たない平和な家庭が大切です。

 笑って暮らすも一生なら 泣いて暮らすも一生

仏陀

    法の如く行じ、父母を供養し

    安楽ならしめ、苦悩を除くもの

    実に大福あり

 「一切衆生は我が子なり」の大聖釈尊のような大いなる智慧と大慈大悲の御心で衆生を哀れみたまう、「真のほほえみ、微笑」こそ私ども、いや全世界人類の目標とすべき笑顔ではないでしょうか。

 「台菜」という台湾料理の店があります。そこに福の字がさかさまに張ってあるのです。お尋ねしますと「福」が引っ繰り返る、福がかえるで縁起が良いと聞きました。何事も良い方に考えれば、良い事だらけになるのです。災難も喧嘩も病気も不和も難あって有り難いと喜べば禍(わざわい)変じて幸となる。禍転じて福と為す。つまり福(ふく)来(きた)るとなるのです。

                                                                                         合掌

宝塔第228号(平成11年1月1日発行)